自動車の運行中でない場合

自賠責保険の支払いは、被害者保護の観点から一般的な車の運転と通常に考えられるものよりも広く考えられており、それを運行中の事故として、賠償するとされています。

 

運転中ではないところが重要です。たとえばミキサー車のミキサーの回転による事故や、フォークリフトのフォークの操作などによる事故も運転しているとはいえない状況と操作であっても運行と見なされ自賠責保険の補償の対象になります。さらにドアの開閉、牽引走行中の事故、またサイドブレーキのゆるみから坂道を無人で走り出しての事故鉄筋の積み下ろしの際に歩行者に怪我を負わせたなども運行中と見なされます。

 

それに対して見なされないケースは、農薬散布中のホースに躓いて転倒したケガの場合や、移動図書館で転倒して怪我をした場合、駐車中の社内で幼児が熱射病になって死亡した場合、故障で路上に駐車中に原付自転車に追突された事故などです。いずれも自動車の固有の装置ではなく、運行と因果関係がないことから運行中ではないとされています。また駐車中の車に遊んでいる子どもがぶつかって死傷した場合も運行中ではないとされます。このように何が運行で何がそうでないかは判断が難しく一概には言えないといえます。